【2025年版】投資信託の積立におすすめ商品と選び方を徹底解説!

  1. はじめに
  2. 1. 投資信託の積立とは?基本を徹底解説
    1. 投資信託の仕組み
    2. 積立投資の3つの特徴
    3. なぜ今、積立投資が注目されるのか
  3. 2. 積立投資のメリット・デメリット
    1. メリット
    2. ドルコスト平均法でリスク分散
    3. 少額から始められる
    4. 複利効果で資産が増える
    5. 投資の習慣化につながる
    6. デメリット
    7. 元本割れのリスクがある
    8. 短期的な成果は出にくい
    9. 商品選びを間違えると損をする
  4. 3. 【2025年版】積立におすすめの投資信託ランキング
    1. ? 全世界株式型(初心者に最もおすすめ)
    2. 1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    3. 2位:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
    4. ? 米国株式型(成長重視の方におすすめ)
    5. 1位:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    6. 2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    7. ? バランス型(安定志向の方におすすめ)
    8. 1位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    9. ? 投資対象別比較表
  5. 4. 投資信託の賢い選び方 – 7つのチェックポイント
    1. 1. 信託報酬(運用コスト)を重視する
    2. 2. 投資対象の分散度を確認する
    3. 3. 純資産残高と運用実績をチェック
    4. 4. 新NISA対応かどうかを確認
    5. 5. 運用会社の信頼性を評価
    6. 6. 分配金の取り扱いを確認
    7. 7. 自分のリスク許容度に合わせる
  6. 5. 年代別・ライフステージ別投資戦略
    1. 20代:成長重視で積極投資
    2. 30代:バランスを取りながら積極投資
    3. 40代:安定性を重視しつつ成長も狙う
  7. 6. 新NISA制度を最大限活用する方法
    1. 新NISA制度の概要
    2. つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
    3. つみたて投資枠(年間120万円)
    4. 成長投資枠(年間240万円)
    5. 新NISA活用の最適解
    6. 月3万円投資の場合(年36万円)
    7. 月10万円投資の場合(年120万円)
    8. 月30万円投資の場合(年360万円)
  8. 7. 積立投資の始め方・実践編
    1. STEP1:証券会社を選ぶ
    2. 1位:SBI証券
    3. 2位:楽天証券
    4. 3位:マネックス証券
    5. STEP2:口座開設手続き
    6. STEP3:投資信託を選んで積立設定
    7. STEP4:定期的なメンテナンス
  9. 8. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. 積立額はどれくらいが理想?
    2. Q2. 投資信託はどこで購入するのがお得?
    3. Q3. 相場が下落している時はどうすべき?
    4. Q4. いつから始めるのがベスト?
    5. Q5. 投資信託の変更はいつでもできる?
    6. Q6. 元本割れが心配です
  10. 9. 投資信託積立の落とし穴と対策
    1. 落とし穴1:手数料の高い商品を選んでしまう
    2. 落とし穴2:感情的な売買をしてしまう
    3. 落とし穴3:分散が不十分
    4. 落とし穴4:途中で積立をやめてしまう
  11. 10. 2025年の投資環境と今後の見通し
    1. 2025年の投資環境
    2. 今後の投資戦略
  12. まとめ:投資信託積立で確実な資産形成を
    1. 2025年の最適解
    2. 成功のための5つのポイント
    3. 最後に

はじめに

「将来に向けて資産を少しずつ増やしたい」「インフレに負けない資産形成をしたい」──そんな悩みを持つ方に人気なのが、投資信託の積立投資です。

積立投資は、毎月決まった金額をコツコツと投資していくスタイルで、初心者でも始めやすく、リスクを抑えながら長期的に資産形成を目指せるのが特徴です。特に2024年から始まった新NISA制度により、年間最大360万円まで非課税で投資できるようになり、資産形成の効果はさらに高まっています。

この記事では、2025年現在で注目すべきおすすめの投資信託銘柄や、選び方のポイントを詳しく解説。さらに、年代別の投資戦略リスク許容度に応じた商品選択新NISA制度の活用法なども網羅し、初心者から経験者まで役立つ完全ガイドとして構成しています。


1. 投資信託の積立とは?基本を徹底解説

投資信託の仕組み

投資信託の積立とは、投資信託(ファンド)に対して毎月一定額を定期的に投資する方法です。投資信託は、複数の株式や債券などに分散投資をする仕組みで、専門の運用会社が資産運用を行ってくれます。

積立投資の3つの特徴

1. 少額からスタートできる

  • 証券会社によっては月100円からでも始められます
  • 学生や新社会人でも無理なく開始可能

2. 自動的に継続できる

  • 毎月口座から引き落とされるので、手間がかかりません
  • 投資を「習慣化」できるため、継続しやすい

3. 時間分散投資が可能

  • 価格が高いときには少なく、安いときには多く購入される「ドルコスト平均法」により、リスクを平均化
  • 相場の変動に一喜一憂する必要がない

なぜ今、積立投資が注目されるのか

2025年現在、以下の要因から積立投資への関心が高まっています:

  • インフレ進行: 物価上昇により現金の価値が目減りするリスク
  • 新NISA制度: 年間360万円まで非課税投資が可能
  • 老後2000万円問題: 公的年金だけでは不十分な将来への備え
  • 低金利環境: 銀行預金では資産が増えない現実

2. 積立投資のメリット・デメリット

メリット

ドルコスト平均法でリスク分散

定期的に一定額を投資することで、価格が高いときは少なく、安いときには多く購入する仕組みが働きます。これにより、購入単価を平均化し、相場の上下に過度に影響されることなく、長期的なリターンを狙えます。

【具体例】 毎月1万円を投資する場合:

  • 基準価額10,000円の月:1口購入
  • 基準価額5,000円の月:2口購入
  • 平均購入単価:約6,667円(市場平均の7,500円より有利)

少額から始められる

投資というと「大きな資金が必要」と思いがちですが、投資信託の積立は月100円から始められるものが多数あります。無理のない範囲で始められるので、学生や若手社会人にも人気です。

複利効果で資産が増える

積立を長期的に続けることで、得られた利益が再投資され、複利の力で資産が加速度的に増えていきます。

【シミュレーション例】

  • 毎月3万円、年利5%で20年間積立した場合
  • 投資元本:720万円
  • 最終資産:約1,233万円(複利効果:約513万円)

投資の習慣化につながる

「気づいたら続けていた」という感覚で、投資を生活の一部に組み込めます。精神的な負担も少なく、継続しやすいです。

デメリット

元本割れのリスクがある

投資である以上、元本が保証されるわけではありません。経済状況や市場の動きによっては、投資額よりも評価額が下回ることもあります。

【リスク軽減策】

  • 長期投資(15年以上)でリスクを軽減
  • 分散投資でリスクを分散
  • 生活に必要な資金は別途確保

短期的な成果は出にくい

積立投資は「時間を味方につける」戦略のため、短期間で大きなリターンを得ることは期待できません。焦らずじっくり構える姿勢が重要です。

商品選びを間違えると損をする

信託報酬が高い商品やリスクの高いアクティブファンドを選ぶと、手数料で利益が減ったり、思わぬ損失を被ったりすることも。選定には注意が必要です。


3. 【2025年版】積立におすすめの投資信託ランキング

2025年現在、人気・実績ともに高いおすすめファンドを、投資対象別に詳しく紹介します。

? 全世界株式型(初心者に最もおすすめ)

1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • 信託報酬:年率 0.05775%(税込)
  • ベンチマーク:MSCIオールカントリーワールドインデックス
  • 純資産総額:約5.5兆円(2025年現在)
  • 特徴
    • 先進国・新興国を含む全世界株式に分散投資
    • 1本で国際分散が完了する「王道のインデックスファンド」
    • 新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応
    • 個人投資家からの圧倒的な支持を獲得

2位:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド

  • 信託報酬:年率 0.05775%(税込)
  • 特徴
    • eMAXIS Slimと同様に全世界株式に分散投資
    • 楽天証券との連携で楽天ポイント投資も可能
    • 手数料水準はeMAXIS Slimと同等

? 米国株式型(成長重視の方におすすめ)

1位:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

  • 信託報酬:年率 0.0938%(税込)
  • ベンチマーク:S&P500指数
  • 特徴
    • 米国の代表的な大型企業500社に投資
    • 過去20年の成績で見ても高リターンが期待
    • 「米国経済の成長」にベットする王道戦略
    • バンガード社のETFを通じた低コスト運用

2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

  • 信託報酬:年率 0.09372%(税込)
  • 特徴
    • 三菱UFJアセットマネジメントが運用
    • 純資産総額が非常に大きく安定性が高い
    • SBI・V・S&P500と同等の低コスト

? バランス型(安定志向の方におすすめ)

1位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

  • 信託報酬:年率 0.143%(税込)
  • 投資対象
    • 国内株式・先進国株式・新興国株式
    • 国内債券・先進国債券・新興国債券
    • 国内REIT・先進国REIT
  • 特徴
    • 8つの資産に均等投資でリスク分散効果が高い
    • 株式と債券の両方に投資するため値動きが比較的安定

? 投資対象別比較表

ファンド名信託報酬リスクリターン期待おすすめ度
eMAXIS Slim 全世界株式0.05775%中〜高★★★★★
SBI・V・S&P5000.0938%中〜高★★★★☆
eMAXIS Slim バランス0.143%低〜中★★★☆☆

4. 投資信託の賢い選び方 – 7つのチェックポイント

1. 信託報酬(運用コスト)を重視する

信託報酬とは、投資信託の運用にかかる年間手数料のこと。長期運用では手数料がじわじわ効いてくるため、できるだけ低コストな商品を選ぶことが鉄則です。

【目安】

  • インデックスファンド:0.1%未満が優良水準
  • アクティブファンド:1.5%未満が妥当な水準

【手数料の影響例】 毎月3万円、20年間積立、年利5%の場合:

  • 信託報酬0.1%:最終資産 約1,219万円
  • 信託報酬1.0%:最終資産 約1,161万円
  • 差額:約58万円

2. 投資対象の分散度を確認する

「日本株のみ」や「特定のセクターだけ」に偏った商品はリスクが高くなります。全世界株式や全米株式など、広く分散されている商品はリスクを抑えながら運用が可能です。

分散度ランキング:

  1. 全世界株式(約50カ国、3,000銘柄以上)
  2. 全米株式(約4,000銘柄)
  3. 先進国株式(約20カ国、1,300銘柄)
  4. 日本株式(約200銘柄)

3. 純資産残高と運用実績をチェック

純資産残高が増えている商品は、多くの投資家から信頼されている証拠。また、過去の運用成績も良好であることが多いため、確認しておきましょう。

【目安】

  • 純資産残高:1,000億円以上が望ましい
  • 設定来リターン:ベンチマークとの乖離が小さいこと
  • シャープレシオ:1.0以上が優秀

4. 新NISA対応かどうかを確認

非課税制度である新NISA口座での積立は利益に対する税金(通常20.315%)がゼロになるため、非常にお得です。積立に使うファンドは、NISA対応商品を優先的に選びましょう。

5. 運用会社の信頼性を評価

大手運用会社や長期間の運用実績がある会社の方が、安定した運用が期待できます。

主要運用会社:

  • 三菱UFJアセットマネジメント(eMAXIS Slimシリーズ)
  • SBIアセットマネジメント(SBI・Vシリーズ)
  • 楽天投信投資顧問(楽天シリーズ)

6. 分配金の取り扱いを確認

積立投資では、**分配金を再投資する「再投資型」**を選ぶことが重要です。分配金を受け取ると複利効果が減少し、税金もかかるためです。

7. 自分のリスク許容度に合わせる

年齢、投資経験、資産状況により適切な商品は変わります。

リスク許容度別おすすめ:

  • 保守的:バランス型ファンド
  • 標準的:全世界株式インデックス
  • 積極的:米国株式インデックス

5. 年代別・ライフステージ別投資戦略

20代:成長重視で積極投資

特徴:

  • 投資期間が長い(40年以上)
  • リスク許容度が高い
  • 収入は少ないが増加見込みあり

おすすめ戦略:

  • 投資金額:月1万円〜3万円
  • 投資対象:米国株式または全世界株式(株式100%)
  • 重視すべき点:長期的な成長性とコスト
  • おすすめファンド:SBI・V・S&P500、eMAXIS Slim 全世界株式

【20代向けポートフォリオ例】

  • 米国株式:60%
  • 全世界株式:40%

30代:バランスを取りながら積極投資

特徴:

  • 投資期間は中長期(30年程度)
  • 収入が安定し投資額を増やせる
  • 住宅購入、結婚等でライフイベントが多い

おすすめ戦略:

  • 投資金額:月3万円〜5万円
  • 投資対象:株式中心にバランス型も検討
  • 重視すべき点:成長性と安定性のバランス
  • おすすめファンド:eMAXIS Slim 全世界株式

【30代向けポートフォリオ例】

  • 全世界株式:80%
  • バランス型:20%

40代:安定性を重視しつつ成長も狙う

特徴:

  • 投資期間は中期(20年程度)
  • 収入がピークに達する
  • 教育費等の支出が増加

おすすめ戦略:

  • 投資金額:月5万円〜10万円
  • 投資対象:株式とバランス型の組み合わせ
  • 重視すべき点:リスク管理と安定した成長
  • おすすめファンド:eMAXIS Slim 全世界株式 + バランス型

【40代向けポートフォリオ例】

  • 全世界株式:60%
  • バランス型:40%

6. 新NISA制度を最大限活用する方法

新NISA制度の概要

2024年から始まった新NISA制度では、従来の制度が大幅に拡充されました。

【新NISA vs 旧制度比較】

項目新NISA旧制度
年間投資枠360万円120万円
非課税保有限度額1,800万円600万円
非課税保有期間無期限最大20年
口座開設期間恒久化2023年まで

つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け

つみたて投資枠(年間120万円)

  • 対象商品:金融庁が選定した投資信託のみ
  • 投資方法:積立投資のみ
  • おすすめ用途:メインの資産形成

成長投資枠(年間240万円)

  • 対象商品:投資信託・個別株・ETF
  • 投資方法:一括投資・積立投資の両方可能
  • おすすめ用途:積極的な投資・ボーナス投資

新NISA活用の最適解

【基本戦略】

  1. つみたて投資枠:月10万円をeMAXIS Slim 全世界株式で積立
  2. 成長投資枠:ボーナス時に追加投資で年240万円を活用
  3. 優先順位:つみたて投資枠を満額使用してから成長投資枠

【投資額別おすすめプラン】

月3万円投資の場合(年36万円)

  • つみたて投資枠:月3万円(年36万円)
  • 成長投資枠:0円

月10万円投資の場合(年120万円)

  • つみたて投資枠:月10万円(年120万円)
  • 成長投資枠:0円

月30万円投資の場合(年360万円)

  • つみたて投資枠:月10万円(年120万円)
  • 成長投資枠:月20万円(年240万円)

7. 積立投資の始め方・実践編

STEP1:証券会社を選ぶ

おすすめネット証券トップ3:

1位:SBI証券

  • 特徴:口座開設数No.1、商品ラインナップが豊富
  • 手数料:業界最安水準
  • ポイント:Tポイント・Pontaポイント・dポイント対応
  • 新NISA対応商品数:280本

2位:楽天証券

  • 特徴:楽天経済圏との連携が強い
  • 手数料:業界最安水準
  • ポイント:楽天ポイント投資が可能
  • 新NISA対応商品数:275本

3位:マネックス証券

  • 特徴:サポートが手厚い、投資情報が豊富
  • 手数料:業界最安水準
  • ポイント:マネックスポイント
  • 新NISA対応商品数:260本

STEP2:口座開設手続き

必要書類:

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • マイナンバー確認書類

手続きの流れ:

  1. オンラインで申込み
  2. 本人確認書類をアップロード
  3. 2-3営業日で口座開設完了

STEP3:投資信託を選んで積立設定

設定項目:

  • 積立金額:月1万円〜
  • 積立日:毎月○日(給料日後がおすすめ)
  • 積立方法:NISA口座を選択
  • 分配金:再投資型を選択

STEP4:定期的なメンテナンス

年1回のチェック項目:

  • 積立金額の見直し
  • ポートフォリオのバランス確認
  • 手数料の比較検討
  • 目標達成状況の確認

8. よくある質問(Q&A)

Q1. 積立額はどれくらいが理想?

A. 家計の収支を考慮し、**手取り収入の10-20%**が目安です。具体的には:

  • 手取り20万円の場合:月2-4万円
  • 手取り30万円の場合:月3-6万円
  • 手取り40万円の場合:月4-8万円

無理をせず、生活費6ヶ月分の緊急資金を確保してから投資を始めましょう。

Q2. 投資信託はどこで購入するのがお得?

A. ネット証券での購入が圧倒的にお得です。

手数料比較:

  • ネット証券:購入手数料0円、信託報酬も最安
  • 銀行:購入手数料1-3%、信託報酬も高め
  • 対面証券:購入手数料2-3%、信託報酬も高め

Q3. 相場が下落している時はどうすべき?

A. 積立投資は継続することが重要です。

理由:

  • ドルコスト平均法により、下落時により多くの口数を購入可能
  • 長期的には経済成長とともに株価は上昇する傾向
  • 感情的な判断は投資パフォーマンスを悪化させる

【暴落時の対応例】

  • 2020年コロナショック:-30%下落後、1年で過去最高値更新
  • 2008年リーマンショック:-50%下落後、約4年で回復

Q4. いつから始めるのがベスト?

A. 「今すぐ」が最適解です。

根拠:

  • 投資期間が長いほど複利効果が大きい
  • タイミングを待つより時間分散の方が重要
  • 「時間」は投資における最大の武器

【開始時期による違い(毎月3万円積立、年利5%の場合)】

  • 25歳開始(40年間):最終資産 約4,600万円
  • 35歳開始(30年間):最終資産 約2,500万円
  • 差額:約2,100万円

Q5. 投資信託の変更はいつでもできる?

A. いつでも変更可能です。

変更可能な項目:

  • 積立金額
  • 積立日
  • 投資対象ファンド
  • 積立の停止・再開

ただし、頻繁な変更は投資パフォーマンスを悪化させる可能性があるため、年1回程度の見直しがおすすめです。

Q6. 元本割れが心配です

A. 以下の対策でリスクを軽減できます:

リスク軽減策:

  1. 長期投資:15年以上の投資で元本割れリスクを大幅軽減
  2. 分散投資:全世界株式など幅広く分散された商品を選択
  3. 積立投資:ドルコスト平均法でリスクを時間分散
  4. 余裕資金での投資:生活費とは別の資金で投資

【過去データによる検証】

  • 全世界株式15年以上保有:元本割れ確率 約5%
  • 全世界株式20年以上保有:元本割れ確率 約1%

9. 投資信託積立の落とし穴と対策

落とし穴1:手数料の高い商品を選んでしまう

問題: 銀行や対面証券で勧められる商品は手数料が高い場合が多い

対策:

  • 信託報酬0.5%以下の商品を選ぶ
  • 購入手数料無料(ノーロード)商品を選ぶ
  • ネット証券で購入する

落とし穴2:感情的な売買をしてしまう

問題: 相場の上下で一喜一憂し、高値で買い、安値で売ってしまう

対策:

  • 自動積立設定で感情を排除
  • 長期的な視点を持つ
  • 投資の目的を明確にする

落とし穴3:分散が不十分

問題: 特定の地域や業種に偏った投資をしてしまう

対策:

  • 全世界株式インデックスファンドを中心に据える
  • 地域・業種・時間の分散を意識
  • 定期的なポートフォリオ見直し

落とし穴4:途中で積立をやめてしまう

問題: 短期的な成果が出ないため、継続できない

対策:

  • 無理のない金額設定
  • 投資の目的と目標を明確化
  • 定期的な成果確認

10. 2025年の投資環境と今後の見通し

2025年の投資環境

好材料:

  • 新NISA制度の普及拡大
  • AIやテクノロジー分野の成長継続
  • インフレ環境での株式投資の有効性

注意すべき要因:

  • 地政学リスクの高まり
  • 金利動向の不確実性
  • 経済成長率の鈍化懸念

今後の投資戦略

基本方針:

  1. 長期・積立・分散の原則を堅持
  2. 低コスト商品への集中
  3. 新NISA制度の最大限活用

2025年注目のトレンド:

  • ESG投資の拡大
  • インデックス投資の多様化
  • ロボアドバイザーの普及

まとめ:投資信託積立で確実な資産形成を

投資信託の積立投資は、「コツコツと資産を増やす」ことに最適な、極めて実用的な資産形成手段です。少額から始められ、初心者にもハードルが低いため、これから投資を始める人にぴったりの方法です。

2025年の最適解

推奨ファンドトップ3:

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) – 迷ったらこれ!
  2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド – 米国成長重視なら
  3. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) – 安定志向なら

成功のための5つのポイント

1. 早く始める 時間は投資における最大の武器。1日でも早くスタートすることで、複利効果を最大化できます。

2. 継続する 相場の上下に関係なく、機械的に積立を継続することが成功の鍵。感情に左右されず、長期的な視点を持ちましょう。

3. コストを意識する 信託報酬などの手数料は、長期投資において大きな影響を与えます。低コスト商品を選ぶことで、リターンを最大化できます。

4. 分散投資を心がける 特定の地域や業種に偏らず、全世界に分散投資することでリスクを軽減し、安定したリターンを目指しましょう。

5. 新NISA制度を活用する 年間360万円まで非課税で投資できる新NISA制度を最大限活用し、税制メリットを享受しましょう。

最後に

投資信託の積立投資は、決して「お金持ちだけのもの」ではありません。月1万円から始められる身近な資産形成手段として、多くの人に知られています。

重要なのは「完璧を求めずに始めること」です。投資に関する知識は実践しながら身につけることができます。まずは小額から始めて、徐々に投資額や投資対象を拡大していきましょう。

今日から始められる3つのアクション:

  1. 証券口座開設:SBI証券または楽天証券で新NISA口座を開設
  2. 投資信託選択:eMAXIS Slim 全世界株式から開始
  3. 積立設定:月1万円から無理のない範囲でスタート

10年後、20年後の自分に感謝されるような資産形成を、今日から始めてみませんか?積立投資は「未来の自分への最高のプレゼント」なのです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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